3Dプリンタを導入するメリットについて、もう少し具体的に考えてみましょう。
3Dプリンタの強みのひとつが、アイデアをすぐにその場で試せることです。
従来なら画面を見てイメージしていたものを、実際に手にして確かめることができます。
製品開発の初期段階からこまめ試作して評価することで、早い段階で品質、機能、組立、量産性などの検討もでき、設計コストの削減につながります。
以下で、具体例をご紹介します。
1点ものの機械部品の試作加工を外部に依頼して組立・調整したところ、干渉箇所が2つ、治具の再製作が1点あった。
抜本的な変更をせずに回避しようと、追加工と図面の変更に着手したが苦戦。
二点の干渉回避で6H、治具の再製作で3H工数が発生した。
精度と強度に不安もあり、試作は3パターントライした。図面も部下に依頼して6点制作した。
改めて発注し直し、2週間後の納品を待つことになった。
図示したものを掲載します。
こういったことはよくある話ですが、開発の忙しさのために見える化していなかったのではないかと思います。
この事例だけでも10万円ほどのコスト削減が見込めます。
これだけでなく、設計者・担当者の創造性を喚起する効果も加えれば、もっと価値が高まります。
是非、導入をご検討下さい。