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樹脂積層式3Dプリンタによる成形実例(3)~テープ走行ガイド~

3Dプリンタ成形品はガイド部品に最も力を発揮します。

「樹脂積層式3Dプリンタによる成形実例」シリーズでは様々な事例をご紹介しますが、ガイド部品が一番多くなります。
ガイド部品は理想を追求すると複雑形状になり高コストになるので、たいていは板金を用いて簡易的なガイドにしてお茶を濁すことが多いです。

 

ところが、3Dプリンタは切削工程がないために理想を追求してどれだけでも複雑形状にすることができます。今回はその一例です。

 

これはテープ走行ガイドです。写真のようにアルミフレームに設置して、テープ幅に併せてスライド調整することもできます。アルミフレーム上をスライドするために突起を付けてガイド性を持たせています。

 

このような理想を追求した突起形状を削出加工しようとすると加工工数がかさみます。この事例こそが3Dプリンタの強みです。

切削による同等部品加工想定価格と、成形に要した材料費の比較
★テープガイド2個
¥20,800(納期:2週間)→¥1,000(成形時間:2.5時間)

 

実際は代替形状を考えることになると思いますが、もしこの形状をそのまま加工するとすれば、コスト1/20納期1/20程度の改善となりました。
樹脂積層式3Dプリンタによる成形実例(1)と同様、切削加工代替品ならではの破壊的な改善効果となりました。

この画期的な試作・製作プロセスを多くの方に体感していただきたいです。

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