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樹脂積層式3Dプリンタによる成形実例(2)~センサドグ・カバーホルダ~

樹脂積層式3Dプリンタによる成形実例(1)の機械に付随して、センサドグカバーホルダを成形しました。

 

ドグは3Dデータで掲示した下記の2点構成です。
片方のドグに六角部にナットを仕込めるように設計して、もう一個のドグに長穴を切ってドグ間でスリット位置を調整した上でボルト締結できるようにしました。
板金加工とセットカラーなどをうまく組み合わせれば、従来方式でもそれほど高コストにはならないかもしれませんが、設計の自由度と部品点数の少なさでは断然こちらに優位性があります。
納期については言うまでもなくこちらの方が早いです。

 

 

下記がカバーホルダです。板金で折り曲げ加工すれば安く上がるかもしれませんが、設計の自由度や部品点数の少なさではこちらに優位性があります。納期については言うまでもなくこちらの方が早いです。

 

組み上げたのが下記写真です。

 

 

切削による同等部品加工想定価格と、成形に要した材料費の比較

 

1.センサドグ[スリット入り板金2枚、セットカラー2個]
¥5,800(納期:1.5週間)→¥600(成形時間:2時間)

 

2.カバーホルダ[折り曲げ加工板金2個]
¥7,000(納期:1.5週間)→¥800(成形時間:2.5時間)

 

部品製作に要する費用と時間
¥12,800(1.5週間)→¥1,400(1日)

 

 板金加工代替品のため強度が保証できるよう肉厚にしたこともあり、コスト1/10納期1/10程度の改善となりました。
樹脂積層式3Dプリンタによる成形実例(1)の切削加工代替品ほどの破壊的な改善効果はありませんが、それでも省コスト・短納期の代表とされる板金加工品と比べても1/10のコスト削減効果があるのは3Dプリンタの破壊的なパワーを実感できる事例です。

この画期的な試作・製作プロセスを多くの方に体感していただきたいです。

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